極上スイートオフィス 御曹司の独占愛
その後、ゴールデンウィークの催事などの準備で仕事は一時的に忙しくなった。
春から秋頃までは、ところどころでGWのように忙しい時期はあるものの、すぐに落ち着きを取り戻す。


秋を過ぎればクリスマス商戦から年末年始、バレンタインにホワイトデーと畳みかけてくるのでその辺りは地獄であるが、今の時期はGWを過ぎれば後はお中元セールのギフト商品などが出てくるが、こちらはそれほど慌ただしくはならない。


朝比奈さんがGW後に、と言ったのはそういった理由があった。


東武百貨店の催事の為に、手作業でのラッピングを販売員にお願いしていたのだが、やっぱり中日になってくれば作業が追い付かなくなり、定時後に手伝いに向かった。


店はまだ開店中である。
お店の子たちには接客に専念してもらって、私はバックヤードでひとつひとつラッピングしては段ボールに詰める、という作業を黙々とこなしていた。


ラッピングは、大好きな作業だ。
指先が結構、人より器用なのかもしれない。


まだお店にいた頃、包装の仕方も難なく覚えたし、リボンのかけ方結び方など自分で華やかに見えるように工夫したりしていた。


対して、そういった作業が苦手だったのは朝比奈さんだ。
いつだったか、急ぎで大量にラッピングしなければならない大口を受けた時に、朝比奈さんが今の私のように店に手伝いに来てくれたことがあったのだけれど。


手が大きいからだろうか?
包むのもなんだかたどたどしくて、リボンを結ぶにももたもたしていたのをよく覚えている。


無性に懐かしくて、つい思い出し笑いが口元に浮かぶ。

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