極上スイートオフィス 御曹司の独占愛
「……私自身を見てくれる人は他にいるって言いたいの?」
「そ、そう! そうですその通りです」
「けどその人を私が好きになるとは限らないじゃない。何の努力もしない万年平社員みたいな男だったり仕事が出来たり家柄が良くても、軽そうな男は嫌だわ」
「それは勿論、そうです! だから私、最近本当、よく思うんですけど」
今回のことで、色々と考えた。
人の気持ちはいつだって叶うわけではなくて、寧ろ一方通行の方が圧倒的に多いんじゃないだろうか。
だからこそ、私は今度こそ大事にしようと決めているのだけれど。
「両想いって本当、奇跡みたいな確率だなと。滅多には出会えないことなんじゃないかなと思います。だから……今度こそ、大事にします」