極上スイートオフィス 御曹司の独占愛
「お疲れ様でーす」
と、目が合った面々とお互いに声を掛け合いながら、適当な場所に腰を下ろす。
伊崎は当然の如く私の隣に座った。
朝比奈さんも既に上座に居て、サブの若い女の子たちに周囲を固められている。
「あれ見ろよ。無関係なのに受付の女も混じってんな」
伊崎が面白そうに言うのを、私は視界の端でちらっと見ただけで、置かれていたおしぼりで手を拭いた。
「言ってたけど、あれ呼んだの幹事らしいからね。男って下心丸出しでヤダー」
「ってなんで俺を見て言うんだよ」
だって伊崎も一応男だし。
ああいう、受付のキラキラした女子を好きなんじゃないだろうか、と勝手にそう思っただけだ。
倉野さんも、来てるのじゃないかと思ったけれど、いなかった。
だが、あの人は、こんな場所まで来てがっついたりはしない人か、とそれはそれで納得できる。
それから数分も待つことなく、幹事の合図で料理が運ばれ最初のアルコールが配られ、乾杯となった。
お料理もお酒も進んで、すぐに場は賑やかになる。
朝比奈さんは相変わらず、入れ代わり立ち代わり女性社員にお酌を受けていて、まあ、今日の主役だから当然と言えば当然なのだが。
話したいだとか、そんな余裕も隙もなさそうである。
私も一応立場的に、お酌に行くべきだろうかと考えたのだが、やめた。
本来なら行くべきだけれどこんだけ女の子が入れ替わってたら、私一人行かなくてもバレナイのではないか、とか。