極上スイートオフィス 御曹司の独占愛

「いえ、ほんとに。私がついていけてないだけなんで」


言いながら、無性に恥ずかしくなった。
佐々木さんたちだけでなく、部署が違って私たちの仕事の内情なんて知らないはずの人から見ても、私はお荷物にしか見えないのだろうか。


「あなたみたいな子に早々、朝比奈さんのサブなんて辛いに決まってるわよ」

「え……」

「あ、ごめんなさいね、あなたが悪いって意味じゃないの。まだ経験とかも浅いでしょう。朝比奈さんの仕事量についていけるはずがないのよ」

 
無理しないでね、と倉野さんが優しく肩を叩いてくれて、パウダールームを出て行く。
その後ろ姿に、つい目がいった。


背もすらりとして、モデルさんのような立ち姿だ。
ヒールの高いパンプスも、自然に履きこなしていて、歩く姿も美しかった。


ぴりぴりと、踵が痛い。
それが無理をしている、証拠なのだと責められている気がした。


してるよ、無理くらい。
だって……そうじゃなきゃ、追いつけない。


すぐ真後ろにすら、私は立てない。

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