極上スイートオフィス 御曹司の独占愛
一月下旬、どの店舗も開始時期のズレはあれどもバレンタインフェアに突入した。
二月に入りバレンタイン当日が近づくほどに、店舗側からの要求やクレーム、トラブルで忙しくなるのは目に見えていて、それまでに同期会をということで無理矢理決行することになった。
朝比奈さんにはちゃんと同期会で飲みに行く、と伝えてある。
「って、なんで八時開始なの?」
「だってお前いつも遅いから八時なら全員集まれると思ったんだよ。いいだろそれまで飯食ってようぜ。待ち合わせの店、バーだし。先に食っといた方がいい」
「えー……」
「小野と多田、いい雰囲気なんだよ。多分今頃一緒に飯食ってんじゃね?」
「え。そうなんだ……ってなんで知ってんの、私抜きで会った?」
「社食で打ち合わせてた」
そうなのか。
忙しいと中々連絡とることも億劫になってしまって、同期会の連絡も伊崎に任せきりになっていた。
確かに、上手くいきそうならふたりの時間を作ってあげた方がいいのかもしれない。
そう納得して私は伊崎と待ち合わせまでに食事を済ませることになり、駅前にあるカフェに入った。
「っつかさー、この業界本社勤めでも結局土日祝は忙しくて女作ってる暇もねえよな」
「まあねー。休み平日に振り替えてること多いし、洋菓子業界は特に繁忙期極端だし」
「だよな。……同業者が彼女なら、問題ないんだけどなー」
「いいんじゃない? あ、エリアもらったら店の子とか」
「いやいやいやそれまずいだろ」
「あははー、多分まずそう」
特にそういうルールがあるとは聞いてないけど、なんかあまりよくない気がする。
自分のエリアの子と恋愛するなんて、なんか問題が起きた時とか。
「っつーか、お前は男欲しくないの」
「いや……その聞き方ね、どうなの」
私は、朝比奈さんがいるもん。
あんな陰口叩かれなくなるくらい、誰も文句言わないくらい私が仕事もできるようになったらいつか公表出来たらいいな。