桜樺 -ouka-



私が悲しみにしたっている時、その場に似合わぬ、甲高い笑い声が響いた。






「ふっ、ふははははは。無様だな。新選組一番隊隊長沖田とあろうものが、愛する者を守るために死ぬなんて」





その時、その言葉に私の中の鎖はブチ切れた。






ドンッ





床に落ちたのは、男の右腕。






「う、うああああああっっ!!痛い、痛い痛い痛い!!!!」






『こんな事をしたんだ。これからなにされても、仕方ないよね?恨むんなら、数秒前のテメェを恨みな。』






「ひっ!!ひぃぃいいい!!!」






指………鼻……足……。






私は死なない程度に男の部位を斬り落としていった。






「あ゛あ゛ぁぁああぁぁぁぁあぁぁ」






泣くたびに涙が傷口に入り、痛いはずだ。





面白くもないのに、何故か笑えた。狂ったように…いや、もう狂った。狂って笑い出した。






『ふふ、ふははははははは!!!』



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