裏生徒会部+



「アルス様とリディリア様は私の両親になってくれたのです」


アルスさんとリディリアさんは言葉にしていう事は一度もなかったが、凪さんが両親に捨てられたと悟った。

凪さんがハーフだということは一目でわかる。

両親がもうこの国にいない可能性があり、探すのも困難だった。

そんな凪さんを放っておけるわけがない。

だから、凪さんを実の娘のように接し、育てた。

数年後、2人の間に産まれた男の子。

それはいつきくんだ。

つまり、凪さんの新しい両親になってくれた2人は、いつきくんの両親。

リディリアさんが子育てをする間、凪さんはリディリアさんの代わりに働くことにした。

その場所が一くんの暮らしている王宮だ。

アルスさんは代々、王宮に仕えて働く使用人だった。


「私はアルス様から多くのことを学び、この仕事が好きになったのです」


リディリアさんが復帰してからも凪さんはそのまま働き続けた。

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