太陽の光
「お〜い、ぼーっとしてんのか」
木岡先生を信頼し始めた頃を思い出してぼーっとしてると、
先生が教室に入ってきた。
「チラッと覗いて来たが、橘、もう少しかかりそうだな(笑)」
キャッチボールをしたあと、
文香がいないから、まだ田中先生に捕まってるのかもしれないと思い、
私は、勉強をしておこうと考えた。
教室はもう閉まっているみたいだから、
木岡先生がよく使っている空室で勉強することにした。
空室と言っても、
普段は支援学級の子が使っている教室だ。
そのため、机や椅子も数個だけだが、ある。
みんな居残ったりしないし、
毎時間使うわけじゃないから、
空いてる時は先生が使っているらしい。
「大学の時、ソフトしてたんですか?」
「俺?うーん、そうだな〜」
先生は、何か書類をペラペラめくって、
そして、振り返って八重歯を出して笑った。
「むしろ、ソフトしかしてこなかったな」