腹黒王太子の華麗なる策略
それから、何事もなかったかのようにお昼まで仕事をした。
ラルフと侍従長が新しい侍従を連れて侍従長の部屋に引きこもってしまったけど、それ以外はいつも通りだった。
お昼ご飯を台所の横の部屋でコレットや侍従達と一緒に食べていると、侍従長がにこやかな顔で現れた。
「みんなよく聞け。王太子殿下がついにご結婚されるそうだ!」
「おおっ!」と、どよめきが起こる。
みんな口々に「めでたい」とか「どこの王女だ?」なんて言葉を口にするが、その声が遠くから聞こえるように感じた。
「お相手は、隣国のエッジウェア王国の王女でな。婚礼のために、数日後にはこの城に到着されるらしい」
侍従長の説明も全部は聞き取れなかった。
目の前は真っ黒。
「クリスが……結婚?」
本当なの?
ラルフと侍従長が新しい侍従を連れて侍従長の部屋に引きこもってしまったけど、それ以外はいつも通りだった。
お昼ご飯を台所の横の部屋でコレットや侍従達と一緒に食べていると、侍従長がにこやかな顔で現れた。
「みんなよく聞け。王太子殿下がついにご結婚されるそうだ!」
「おおっ!」と、どよめきが起こる。
みんな口々に「めでたい」とか「どこの王女だ?」なんて言葉を口にするが、その声が遠くから聞こえるように感じた。
「お相手は、隣国のエッジウェア王国の王女でな。婚礼のために、数日後にはこの城に到着されるらしい」
侍従長の説明も全部は聞き取れなかった。
目の前は真っ黒。
「クリスが……結婚?」
本当なの?