ミンジュンが私を溺愛すぎる件
美沙おばちゃんはどういう感情か分からないがブルブル震えている。
目には涙をいっぱい溜めて、うんうんとずっと頷いている。
「ミ、ミンジュンは、元気にしてるのね…?」
そうだ…
ミンジュンファンのおばちゃん達はミンジュンが突然表舞台から姿を消した時、みんなで泣いた。
ミンジュンが決めた事ならそれでいいのと、慰め合いながら。
「でもね、ここからが大事なの…
私…
どういうわけか、ミンジュンさんと縁が合って、今、お付き合いしてる」
美沙おばちゃんは大きな目を見開いたまま、もっと震えている。
「そ、それでね…
ミンジュンさんが浅草を見たいって…
で、今度の水曜日に、平日でお店が一番暇な日に、ミンジュンさんここに遊びに来るから」
美沙おばちゃんは胸を抑え過呼吸になっている。
そんなおばちゃんを兄の父さんが優しく背中をさすっている。
「ここからが大事なの。
絶対にこの事はこの家の人間だけの秘密だからね!
外の人にバレたら、ミンジュンさんは見世物になってしまう。
純粋な気持ちで浅草を楽しみたいって思っているミンジュンさんに、素敵なおもてなしをしてあげたいの」