ミンジュンが私を溺愛すぎる件
詠美は時計を何度も見ながら、テヒョンの勉強につき合った。
2時間と言ったからには2時間きっかりで帰らなければ、ミンジュンの機嫌は手が付けられない程悪くなる。
でも、早く帰らなければと思う反面、帰るのがちょっと怖い自分もいた。
「テヒョンさん、今日はここまででいい?」
テヒョンはスマホで時間を見て、肩をすくめて頷いた。
「ミンジュン兄さんが怖いんだろ?」
テヒョンは韓国語でそう聞いた。
深刻な話ができるほど、まだ日本語は上手に話せないから。
「怖いっていうか…
会ったばかりだからしょうがないのかもしれないけど、でも、どういう人なのかまだよく分からなくて」
詠美はそう言いながらも焦って立ち上がった。
早く帰らなきゃ、ミンジュンさんが私の帰りを待っているはずだから。
「俺も部屋まで一緒に行くよ。
ミンジュン兄さんに、詠美から日本語を教わってるって事をちゃんと説明したいし」
詠美はテヒョンの言葉に内心ホッとした。
テヒョンが一緒に行ってくれれば、ミンジュンさんも納得してくれるはず。