契約書は婚姻届
少しして届いた酒を雪也は、やけになって手酌で飲み出した。
「押部社長と幸せにな。
俺は死ぬけど」
「さっきから死ぬ、死ぬって!
それ以外の選択肢だってあるでしょ!?」
「ねーんだよ!
だっておまえが潰したからな!」
キレた朋香にさらにキレた雪也の、投げた硝子のお猪口が、当たって割れた。
かろうじて目は避けられたが、当たった眉尻からたらりと液体が伝い落ちる。
拭ってみるとうっすらと赤かった。
「お、おまえが悪いんだからな!
俺を救ってくれないから!
どっか行けよ!
おまえの顔なんて見たくねー!」
「……失礼」
青くなったと思ったらすぐに顔を赤く染めて雪也が怒鳴り散らしていると、静かに襖が開いて黒ずくめの男が踏み込んでくる。
「押部社長と幸せにな。
俺は死ぬけど」
「さっきから死ぬ、死ぬって!
それ以外の選択肢だってあるでしょ!?」
「ねーんだよ!
だっておまえが潰したからな!」
キレた朋香にさらにキレた雪也の、投げた硝子のお猪口が、当たって割れた。
かろうじて目は避けられたが、当たった眉尻からたらりと液体が伝い落ちる。
拭ってみるとうっすらと赤かった。
「お、おまえが悪いんだからな!
俺を救ってくれないから!
どっか行けよ!
おまえの顔なんて見たくねー!」
「……失礼」
青くなったと思ったらすぐに顔を赤く染めて雪也が怒鳴り散らしていると、静かに襖が開いて黒ずくめの男が踏み込んでくる。