契約書は婚姻届
泣きじゃくる朋香に、尚一郎はただ黙っている。
泣いて、泣いて、泣き疲れてぼーっとなったあたまで、尚一郎にもたれ掛かる。
尚一郎は膝の上に朋香を抱き抱えると、ちゅっ、ちゅっとゆっくり、あやすかのように、つむじに、額に、瞼に、口付けを落とし続けた。
「朋香が気にすることはないんだよ。
全部、あの男の責任だ」
「でも、私が、尚一郎さんと別れさえすれば、雪也は」
尚一郎のいう通り、為替取引で失敗したうえにドツボにはまったのは雪也の責任だ。
けれど、自分は雪也を死なせずにすむ方法を知っていて、それを実行できないことは、朋香を苦しめる。
「やっぱり朋香は僕が思ってた通りの人間だね。
そういうところ、好きだよ」
嬉しそうにふふっと笑うと、ちゅっと唇に口付けを落とされた。
「朋香はもうひとつ、あの男を救う手段があるのに全然気付いてない。
Ich liebe solchen Sie sehr viel(そんな君が愛おしい)」
泣いて、泣いて、泣き疲れてぼーっとなったあたまで、尚一郎にもたれ掛かる。
尚一郎は膝の上に朋香を抱き抱えると、ちゅっ、ちゅっとゆっくり、あやすかのように、つむじに、額に、瞼に、口付けを落とし続けた。
「朋香が気にすることはないんだよ。
全部、あの男の責任だ」
「でも、私が、尚一郎さんと別れさえすれば、雪也は」
尚一郎のいう通り、為替取引で失敗したうえにドツボにはまったのは雪也の責任だ。
けれど、自分は雪也を死なせずにすむ方法を知っていて、それを実行できないことは、朋香を苦しめる。
「やっぱり朋香は僕が思ってた通りの人間だね。
そういうところ、好きだよ」
嬉しそうにふふっと笑うと、ちゅっと唇に口付けを落とされた。
「朋香はもうひとつ、あの男を救う手段があるのに全然気付いてない。
Ich liebe solchen Sie sehr viel(そんな君が愛おしい)」