契約書は婚姻届
「そうそう、儂の子を孕んであれの子供として生んで育てるのなら、おまえもあれも認めてやってもいい」
好き勝手云う達之助に、口を真一文字に結んで嫌々と小さく首を振るが、あたまを押さえ込む力は弱まるどころかますます強くなっていく。
唇にふれそうなそれに、思わず、目をつぶった。
どんな試練も耐えてみせると誓った。
尚一郎の不利になるようなことは絶対にしない、と。
けれど、こんな辱めは耐えられない。
それに、達之助に穢された身体で、尚一郎の前で笑える自信がない。
なら、いっそ。
――舌噛んで、死ぬ。
「お待ちください!
旦那様はただいま、入浴中です!」
「火急の用だと云っているだろう!?」
「ですから、誰も入れないようにと!
お待ちください、尚恭様!」
好き勝手云う達之助に、口を真一文字に結んで嫌々と小さく首を振るが、あたまを押さえ込む力は弱まるどころかますます強くなっていく。
唇にふれそうなそれに、思わず、目をつぶった。
どんな試練も耐えてみせると誓った。
尚一郎の不利になるようなことは絶対にしない、と。
けれど、こんな辱めは耐えられない。
それに、達之助に穢された身体で、尚一郎の前で笑える自信がない。
なら、いっそ。
――舌噛んで、死ぬ。
「お待ちください!
旦那様はただいま、入浴中です!」
「火急の用だと云っているだろう!?」
「ですから、誰も入れないようにと!
お待ちください、尚恭様!」