契約書は婚姻届
泣き出しそうな声に、不安そうに震える身体に、胸がぎゅっと締め付けられた。

きっと尚一郎はずっと、朋香をひとり、残してきたことを後悔していたに違いない。

そう気付くとたまらなくなって、尚一郎を暖めるように朋香の方からも抱きついた。

「ごめんなさい。
大丈夫だって云っておきながら、こんなに心配させて。
私がもっと強かったらよかったのに」

「朋香はいまのままで十分だよ。
僕の方こそ、ごめんね」

「尚一郎さん……」

そっと、尚一郎の目尻に光る涙を拭うと目が細く、緩いアーチを描く。
ゆっくりと近づいてきた顔に唇がふれ、離れるとふふっと笑われた。

「……もっとKussしたい」

耳元で囁かれた言葉に、熱い顔で頷く。

再び重なった唇。
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