契約書は婚姻届
「凄いわ、尚一郎!
どんな修行をしたの!?
詳しく聞かせて!」

「母さん……」

「……ぷっ」

大興奮のカーテに困り果てている尚一郎に、とうとう朋香は吹きだしてしまった。



夕食はワインが有名な町だからか、ワインがでた。
ここら辺りでは珍しい、赤ワイン。
会えなかったに十年を埋めるように話すカーテの話を、ワインを傾けながら聞いていた。

「母さん、子供の頃の失敗まで話すなんて……」

翌日の朝食を約束して部屋に戻ると、尚一郎のあたまががっくりと落ちた。

「子供の頃の尚一郎さんって、すごく可愛かったんですね。
天使みたいだって云ってましたよ」

「恥ずかしすぎる……」
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