契約書は婚姻届
終わったあとは大きな鍵を渡された。
一日城主、ということらしい。
そんなこともただただおかしくて笑ってしまう。

専属のカメラマンに写真を撮ってもらいながら、カーテも携帯でたくさん写真を撮ってくれた。



「お義父さんにも侑岐さんにも、感謝しなきゃですね」

「……不本意ながら」

宿泊する部屋に入ると、尚一郎は枕を抱いて拗ねてしまった。

「僕だってロマンティッシェな結婚式を計画してたんだ。
……ノイシュヴァンシュタイン城とか」

「あー……」

確かに、シンデレラ城のモデルになったノイシュヴァンシュタイン城での挙式なら、最高にロマンチックだろう。

「けど、今日は朋香、凄く喜んでたみたいだし。
それに、城を貸し切りなんてそれはそれで最高にロマンティッシェだよね」

「はい」
< 442 / 541 >

この作品をシェア

pagetop