契約書は婚姻届
「……いいのか」
「うん。
それに、うちに嫌がらせしてきたオシベに、尚一郎さんのお金でやり返すって痛快じゃない?」
思いっきり皮肉って笑うと、明夫も苦笑いを浮かべる。
「恩に着る。
おまえには二度も、工場を救われた」
「まだなにもかもこれで元通りってわけじゃないんだから!
弁護士さんの件、侑岐さんにお願いしとくね」
「よろしく頼む」
少しだけ、ほっとした表情を見せた明夫に朋香も安心した。
これできっとなんとかなるはずだ、達之助や……あんな、尚一郎に工場を潰させたりはしない。
すぐに、侑岐から弁護士を紹介してもらった。
侑岐の実家である重広工業に関係した弁護士ではなく、侑岐が個人的に懇意にしている弁護士だという。
「丸尾順司です」
「うん。
それに、うちに嫌がらせしてきたオシベに、尚一郎さんのお金でやり返すって痛快じゃない?」
思いっきり皮肉って笑うと、明夫も苦笑いを浮かべる。
「恩に着る。
おまえには二度も、工場を救われた」
「まだなにもかもこれで元通りってわけじゃないんだから!
弁護士さんの件、侑岐さんにお願いしとくね」
「よろしく頼む」
少しだけ、ほっとした表情を見せた明夫に朋香も安心した。
これできっとなんとかなるはずだ、達之助や……あんな、尚一郎に工場を潰させたりはしない。
すぐに、侑岐から弁護士を紹介してもらった。
侑岐の実家である重広工業に関係した弁護士ではなく、侑岐が個人的に懇意にしている弁護士だという。
「丸尾順司です」