契約書は婚姻届
おずおずと手を挙げると、西井にじろっと睨まれて身が竦んだ。
けれど、西井の疑いは解いておきたい。
――尚一郎のためとかじゃなく。
「オシベ、CEO派とCOO派で対立してて。
それで、いろいろ横暴なことをやってたのはCEOなんです」
「知ってるよ、それくらい。
有名な話だ」
「でも、たぶん、今回の件は私に対する嫌がらせだから……」
「は?」
西井も明夫も面食らって顔を見合わせている。
確かに、朋香への嫌がらせで会社が倒産の危機に立たされるなどと思わないだろう。
「お祖父さんは尚一郎さんのことを嫌ってて、尚一郎さんを苦しめるためだったらなんだってするの。
だから、私に嫌がらせしたら、尚一郎さんへの嫌がらせになるから……」
「そんな理由で?」
頷くと、ふたりはそろって信じられないという顔をした。
けれど、西井の疑いは解いておきたい。
――尚一郎のためとかじゃなく。
「オシベ、CEO派とCOO派で対立してて。
それで、いろいろ横暴なことをやってたのはCEOなんです」
「知ってるよ、それくらい。
有名な話だ」
「でも、たぶん、今回の件は私に対する嫌がらせだから……」
「は?」
西井も明夫も面食らって顔を見合わせている。
確かに、朋香への嫌がらせで会社が倒産の危機に立たされるなどと思わないだろう。
「お祖父さんは尚一郎さんのことを嫌ってて、尚一郎さんを苦しめるためだったらなんだってするの。
だから、私に嫌がらせしたら、尚一郎さんへの嫌がらせになるから……」
「そんな理由で?」
頷くと、ふたりはそろって信じられないという顔をした。