契約書は婚姻届
「万理奈さんの面倒は私が責任持ってみよう。
君の学費も援助するから、大学を卒業してオシベに入社しなさい」

「わかりました」

こうして犬飼と尚恭は達之助に復讐するために密約を交わした。


その後、尚恭は約束通り、万理奈を病院に入れ費用の一切をみてくれた。
犬飼は大学を卒業すると何食わぬ顔でオシベに入社。
入社時、身元を調べられるんじゃないかと心配したが、尚恭が手を回してくれていたようでバレることはなかった。


入社後、何食わぬ顔で同じく一般社員で入社していた尚一郎に近づいた。
最初はぎこちなかった尚一郎も、昔と変わらない様子で接する犬飼に普通に話すようになった。
もっとも、犬飼自身は尚恭に勧められて仲のいい友人を演じているだけで、尚一郎を許してなかったが。


再会してしばらくたった頃、尚一郎から達之助の復讐計画を打ち明けられた。
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