この愛、スイーツ以上
聞いてきたことは大した内容ではなく、話は五分ほどで終わってしまってどうしたらいいものかと辺りを見回したら課長に手招きされる。
「今日から安田さんが休みでしょ?」
「安田さんがいないと寂しいです」
「だからといってここに来ていないで、副社長室でのことをやらないといけないよ。ほら、お迎えにも来たようだよ」
「そうですね。え、お迎え?」
課長が視線の先を追うとそこには副社長がいてこちらを見ている。まだ打ち合わせ時間にはなっていないけど、なぜここに?
「早く戻りなさい」と課長に背中を押されて、おずおずと副社長の元へ行く。なにか急用があって来たのかもしれないけど、付箋だけ貼って出てきたからきまり悪い。
打ち合わせは商品開発部とだから、フロアは一つ下の階。まだ時間があるとしても、ゆっくり話すほどの時間はない。
それなのにここまで来たのには理由があるのだろう。
「吉川さん、悪かったね」
廊下に出て向かい合うとすぐ謝られた。何に謝っているのか分からなくて首を傾げる。
「今日から安田さんが休みでしょ?」
「安田さんがいないと寂しいです」
「だからといってここに来ていないで、副社長室でのことをやらないといけないよ。ほら、お迎えにも来たようだよ」
「そうですね。え、お迎え?」
課長が視線の先を追うとそこには副社長がいてこちらを見ている。まだ打ち合わせ時間にはなっていないけど、なぜここに?
「早く戻りなさい」と課長に背中を押されて、おずおずと副社長の元へ行く。なにか急用があって来たのかもしれないけど、付箋だけ貼って出てきたからきまり悪い。
打ち合わせは商品開発部とだから、フロアは一つ下の階。まだ時間があるとしても、ゆっくり話すほどの時間はない。
それなのにここまで来たのには理由があるのだろう。
「吉川さん、悪かったね」
廊下に出て向かい合うとすぐ謝られた。何に謝っているのか分からなくて首を傾げる。