この愛、スイーツ以上
藍華さんはその『宗田くん』となんらかの関係があるかもしれない。
「あ、そういえば! 宗田は今年の春に結婚したんだよ。そのお披露目パーティーに出たヤツが言ってたことを思い出した」
何を言っていたのかと姉と私は話の続きに注目した。透さんは腕組みをしてから続きを話す。
「宗田の奥さんが東郷の元カノだとか言っていた。そのときはへーと流したけど、もしかしたらその奥さんが由梨ちゃんがいう人かもしれないね」
透さんは名前を確認してみると友だちにメッセージを送った。返事を待つ間、私たちはあれこれと考えを巡らせる。
副社長と藍華さんが別れたのは『宗田くん』がいたからか。それとも元々三角関係だったのか。
姉と憶測をしていると「来た」と透さんがスマホを操作して「なるほど」とのんきに言うから、焦れったくなった姉が「早く!」と透さんの腕を引っ張る。
「やっぱり奥さんの名前は藍華さんだよ」
「やっぱり! で、それで?」
「それでって、それだけだよ。名前しか聞いてないし」
姉は大した情報じゃないわねと言っていたけど、私には心が大きく揺れる情報だった。
「あ、そういえば! 宗田は今年の春に結婚したんだよ。そのお披露目パーティーに出たヤツが言ってたことを思い出した」
何を言っていたのかと姉と私は話の続きに注目した。透さんは腕組みをしてから続きを話す。
「宗田の奥さんが東郷の元カノだとか言っていた。そのときはへーと流したけど、もしかしたらその奥さんが由梨ちゃんがいう人かもしれないね」
透さんは名前を確認してみると友だちにメッセージを送った。返事を待つ間、私たちはあれこれと考えを巡らせる。
副社長と藍華さんが別れたのは『宗田くん』がいたからか。それとも元々三角関係だったのか。
姉と憶測をしていると「来た」と透さんがスマホを操作して「なるほど」とのんきに言うから、焦れったくなった姉が「早く!」と透さんの腕を引っ張る。
「やっぱり奥さんの名前は藍華さんだよ」
「やっぱり! で、それで?」
「それでって、それだけだよ。名前しか聞いてないし」
姉は大した情報じゃないわねと言っていたけど、私には心が大きく揺れる情報だった。