この愛、スイーツ以上
明日のパーティーは老舗ホテルの創立記念プレミアムパーティーで毎年行われているそうだ

プレミアムという名がつくだけあって、招待客の多くは各企業のトップにつく役職の人がほとんどらしい。

ホテル社長と当社の社長が友だちということもあり、副社長は家族として毎年出席している。

そんな親しい間柄のパーティーで私が隣に立っていてはあらぬ誤解を受けることになるだろうと安田さんは推測していた。


「副社長が藍華さん以外の方をエスコートするのは初めてのことです。かなり好奇の目で見られるでしょうけど、しっかりしてくださいね」


安田さんはなかなか分かりにくく、難しい要求をしてくる。しっかりとは何に対してしっかりなのだろうか。

何をどうしっかりするのか具体的に教えてもらわないと困る。安田さんの助言は的確のようだが、曖昧だ。

だけど、深く聞けなかった。


どんどん募る不安の中でパーティー当日の朝を迎えた。寝付くのに時間がかかったのに早くに目覚めてしまった。

疲れるパーティーになるだろうから、体力温存のためにまだ寝ておこうと目を閉じるが眠れなかった。
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