この愛、スイーツ以上
井村さんにゆかりさんのブティックまで連れていってもらい、ドレスとパンプスとバッグ、それとアクセサリーも受け取る。ドレスだけでなく小物まで用意してくれていたので助かった。
全て副社長からのプレゼントになると聞かされた時は申し訳なくて受け取り拒否したくなったが。
そして、姉の美容院へ。
ヘアメイクを終えて、ドレスを着て、ネックレスを付けていると姉がしみじみととんでもないことを言い出した。
「すごいわねー。これ全部でいくらになるのよ? それをポンとくれるんだから、お金持ちは違うわね。ねえ、終わったら売る?」
「売らないよ。もう二度と着ないかもしれないけど、売ることはしないからね」
高価なものだし、副社長からのプレゼントだから売るとは考えもしないのに、姉は現実的だ。確かにもう身につけることがないなら不要物となるけど、売るには忍びない。
今日のパーティー参加の記念に保管しておこうかな。二度とこんな機会はないだろうから。
でも、記念に残すには哀しいものになるだろうな。
全て副社長からのプレゼントになると聞かされた時は申し訳なくて受け取り拒否したくなったが。
そして、姉の美容院へ。
ヘアメイクを終えて、ドレスを着て、ネックレスを付けていると姉がしみじみととんでもないことを言い出した。
「すごいわねー。これ全部でいくらになるのよ? それをポンとくれるんだから、お金持ちは違うわね。ねえ、終わったら売る?」
「売らないよ。もう二度と着ないかもしれないけど、売ることはしないからね」
高価なものだし、副社長からのプレゼントだから売るとは考えもしないのに、姉は現実的だ。確かにもう身につけることがないなら不要物となるけど、売るには忍びない。
今日のパーティー参加の記念に保管しておこうかな。二度とこんな機会はないだろうから。
でも、記念に残すには哀しいものになるだろうな。