この愛、スイーツ以上
笑って差し出してきた手を取って、一緒にスタッフルームを出る。
「あら、あらー。由梨、はい、ストールとバッグを忘れないでね」
「お姉ちゃん、ありがとう」
「ドレスとネクタイの色が合っていてお似合いの二人だな。由梨ちゃんがいいところのお嬢様に見える」
興奮冷めない姉夫婦に見送られて、私たちは会場へと向かった。
車が走り出して数分後、副社長のスマホが鳴る。安田さんからでパーティー会場への到着を伝えるものだった。
「土曜日だから。会場周辺の道が混雑しているらしいけど、間に合うかな?」
「事故渋滞に巻き込まれない限り大丈夫です。時間には余裕をもっていますので」
「なら、よかった。気をつけて」
「はい、かしこまりました」
窓の外を眺めていた私の耳には副社長と井村さんの会話が右から左へと流れていた。
車に行き着く場所はパーティー会場でそこから私は副社長から離れないようにしなければいけない。
トイレに行きたくなったらどうしよう……付いてきてもらうことは出来ないけど、トイレで何か起こることはないよね?
と、どうでもいいようなことを考えていた。
「あら、あらー。由梨、はい、ストールとバッグを忘れないでね」
「お姉ちゃん、ありがとう」
「ドレスとネクタイの色が合っていてお似合いの二人だな。由梨ちゃんがいいところのお嬢様に見える」
興奮冷めない姉夫婦に見送られて、私たちは会場へと向かった。
車が走り出して数分後、副社長のスマホが鳴る。安田さんからでパーティー会場への到着を伝えるものだった。
「土曜日だから。会場周辺の道が混雑しているらしいけど、間に合うかな?」
「事故渋滞に巻き込まれない限り大丈夫です。時間には余裕をもっていますので」
「なら、よかった。気をつけて」
「はい、かしこまりました」
窓の外を眺めていた私の耳には副社長と井村さんの会話が右から左へと流れていた。
車に行き着く場所はパーティー会場でそこから私は副社長から離れないようにしなければいけない。
トイレに行きたくなったらどうしよう……付いてきてもらうことは出来ないけど、トイレで何か起こることはないよね?
と、どうでもいいようなことを考えていた。