この愛、スイーツ以上
安田さんの「まったく……」が私の今の心境に一番近い。まったく……どうしてそんなことを宣言するのだか。
「やっぱりそうなのね。とてもきれいな人で、お二人本当にお似合いだもの!」
「ありがとうございます」
「結婚式に招待されるのを楽しみにしているよ」
「その時は、よろしくお願いします」
なぜかお祝いの言葉まで言われて、結婚式の話までに広がっていた。頭を抱えたい気分になるが、そんな暗い顔は見せれないので、とりあえず笑うしかなかった。
目は笑ってないと思うが。
唖然とする私と安田さんにお構いなしで「では、また」と副社長は挨拶を終えて、いた場所に戻ろうとする。
このままでは私の意思なしで結婚という事態にもなる可能性もあるのでは?
今、ここできちんと訂正しておかなければいけない。
「待ってください、副社長」
止めるだけでなく、動こうともしない私を副社長は怪訝そうに見る。
「由梨?」
「どうしてそんな嘘を吐くんですか?」
「嘘じゃないよ。俺は由梨と結婚すると決めてるから」
「だって、断りましたよね?」
断ったのに。諦めの悪い男は困る。
「やっぱりそうなのね。とてもきれいな人で、お二人本当にお似合いだもの!」
「ありがとうございます」
「結婚式に招待されるのを楽しみにしているよ」
「その時は、よろしくお願いします」
なぜかお祝いの言葉まで言われて、結婚式の話までに広がっていた。頭を抱えたい気分になるが、そんな暗い顔は見せれないので、とりあえず笑うしかなかった。
目は笑ってないと思うが。
唖然とする私と安田さんにお構いなしで「では、また」と副社長は挨拶を終えて、いた場所に戻ろうとする。
このままでは私の意思なしで結婚という事態にもなる可能性もあるのでは?
今、ここできちんと訂正しておかなければいけない。
「待ってください、副社長」
止めるだけでなく、動こうともしない私を副社長は怪訝そうに見る。
「由梨?」
「どうしてそんな嘘を吐くんですか?」
「嘘じゃないよ。俺は由梨と結婚すると決めてるから」
「だって、断りましたよね?」
断ったのに。諦めの悪い男は困る。