この愛、スイーツ以上
副社長の隣に私ではない人が並ぶ。純白のウェディングドレスを着たきれいな人が彼と永遠の愛を誓う。それをたくさんの人に祝福される。
もわもわと頭の中で、その姿を思い浮かべてみる。
私が副社長の隣に並ぶには不釣り合いだと思っていた。だから、他の人と結婚しても私には関係のないことで、私の心は傷付かないはずだった。
なのに、なんで……。
嫌だと思ってしまう。そんなことを思う資格なんてないはずなのに、ものすごく嫌だと思う。
嫌なら、副社長のプロポーズを受ける?
でも、嫌だからと簡単に決断してはいけないように思う。
想像したことで、私は混乱した。
「分からない……分かりません」
分からないから保留にしたのに、なんで虎太さんは答えを急かすのだろう。もう少し時間をくれてもいいと思うのに。
「兄さん、にこやかな顔で由梨をいじめないでよ」
「いじめているつもりはないんだけど。吉川さん、ごめんね。涼太もうちの両親も気長に待つと言っているのに、困らせてしまってごめん」
「いいえ、大丈夫です」
もわもわと頭の中で、その姿を思い浮かべてみる。
私が副社長の隣に並ぶには不釣り合いだと思っていた。だから、他の人と結婚しても私には関係のないことで、私の心は傷付かないはずだった。
なのに、なんで……。
嫌だと思ってしまう。そんなことを思う資格なんてないはずなのに、ものすごく嫌だと思う。
嫌なら、副社長のプロポーズを受ける?
でも、嫌だからと簡単に決断してはいけないように思う。
想像したことで、私は混乱した。
「分からない……分かりません」
分からないから保留にしたのに、なんで虎太さんは答えを急かすのだろう。もう少し時間をくれてもいいと思うのに。
「兄さん、にこやかな顔で由梨をいじめないでよ」
「いじめているつもりはないんだけど。吉川さん、ごめんね。涼太もうちの両親も気長に待つと言っているのに、困らせてしまってごめん」
「いいえ、大丈夫です」