この愛、スイーツ以上
「大丈夫じゃないだろ? 顔色が悪くなっているし。兄さんの言うことは気にしなくていいから、じっくり考えて、由梨が納得いく答えを出せばいいからね」


険しい顔をしていた副社長は、私を優しい瞳で見つめる。その瞳に安らぎを感じて、頷いた。


「ありがとうございます」


副社長よりも虎太さんの方が優しいと思っていたけど、虎太さんは優しいだけでなく厳しいことも言う。

副社長も普段は厳しい人だけど、彼は厳しさの中に優しさを見せる人だ。

優しくされるとつい惹かれてしまう。今、私の心は疲れているから優しくされることに弱くなっている。

ダメだな。

自分をしっかり持たないといけない。


虎太さんは「期待している」とプレッシャーを与えて、帰っていった。

虎太さんと入れ違いに商品開発部の人が入ってきた。こちらも同じく朝から元気がいい。


「おはようございます! 副社長、たった今届きました! 見てください!」


興奮具合は虎太さんを超えていて、何事かと私は目を丸くさせた。

だけど、それよりも驚いたのが副社長の興奮する反応だった。
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