この愛、スイーツ以上
「もう出来たのか? 早く見せて!」
「私も早く見たいですね」
安田さんは相変わらず落ち着いているが、差し出された箱には立ち上がって注目していた。
箱の中に何があるんだろう。
入ってきた商品開発部の人は、中林さんといって確か大平さんと同期の人だ。何度か総務部に用があって来た時に大平さんと楽しそうに話しているのを見たことがあった。
「やっと形になりましたね」と中林さんは箱を開けて、梱包材に包まれている中の物を出した。
「うわー、紫乃にそっくりだ」
「よく出来ていますね」
出てきたのはポメラニアンの人形で、毛の色の具合からして紫乃ちゃんのミニチュアという感じだ。
「かわいい。ちっちゃい紫乃ちゃん、かわいいですね」
中から出てきた想定外の物に私も近寄って、全方向からマジマジと見た。本当にそっくりでクオリティの高さに感心した。こんなにそっくりに出来るなんてすごい。
「こちらがもうひとつのですね」
「おおっ、これもそっくりだな! ね、吉川さん」
「ええっ! コロ? なんでコロ?」
「私も早く見たいですね」
安田さんは相変わらず落ち着いているが、差し出された箱には立ち上がって注目していた。
箱の中に何があるんだろう。
入ってきた商品開発部の人は、中林さんといって確か大平さんと同期の人だ。何度か総務部に用があって来た時に大平さんと楽しそうに話しているのを見たことがあった。
「やっと形になりましたね」と中林さんは箱を開けて、梱包材に包まれている中の物を出した。
「うわー、紫乃にそっくりだ」
「よく出来ていますね」
出てきたのはポメラニアンの人形で、毛の色の具合からして紫乃ちゃんのミニチュアという感じだ。
「かわいい。ちっちゃい紫乃ちゃん、かわいいですね」
中から出てきた想定外の物に私も近寄って、全方向からマジマジと見た。本当にそっくりでクオリティの高さに感心した。こんなにそっくりに出来るなんてすごい。
「こちらがもうひとつのですね」
「おおっ、これもそっくりだな! ね、吉川さん」
「ええっ! コロ? なんでコロ?」