この愛、スイーツ以上
姉妹みたいって……私は人間で紫乃ちゃんは犬だ。セットで名前を呼ばれるのは複雑な気持ちになる。だから、笑顔も強張ったものになってしまう。
「由梨、もっとにこやかにして。紫乃、もう少し我慢してな」
副社長は私の頬を易しく撫でて、紫乃ちゃんの頭を撫でた。やはりまだセットにされているが、私は頑張ってさっきよりも自然に見える笑顔を作った。
「オーケー」とシャッター音が聴こえる。紫乃ちゃんとのツーショット写真、私も欲しいな。
「よし、紫乃。走っていいぞ。ほら!」
副社長の手によって下ろされた紫乃ちゃんは嬉しそうに尻尾を振って、副社長と私の周りをぐるぐると回る。
走っていいと言われたのに、ここから離れたくはないようだ。
それよりもうちのコロは、いつまで出てこないつもりだ?
「コロー、出ておいで。思いっきり走れるよ」
バッグの中にいるコロを呼ぶと副社長も座って、バッグの中を覗きこむ。
「由梨の犬、コロっていうの? あ、かわいい顔してるね。コロー、おいで。うちの紫乃と遊んでやってよ」
副社長が手を出して呼ぶとその手を嗅ぐためにかコロが顔を出した。
「由梨、もっとにこやかにして。紫乃、もう少し我慢してな」
副社長は私の頬を易しく撫でて、紫乃ちゃんの頭を撫でた。やはりまだセットにされているが、私は頑張ってさっきよりも自然に見える笑顔を作った。
「オーケー」とシャッター音が聴こえる。紫乃ちゃんとのツーショット写真、私も欲しいな。
「よし、紫乃。走っていいぞ。ほら!」
副社長の手によって下ろされた紫乃ちゃんは嬉しそうに尻尾を振って、副社長と私の周りをぐるぐると回る。
走っていいと言われたのに、ここから離れたくはないようだ。
それよりもうちのコロは、いつまで出てこないつもりだ?
「コロー、出ておいで。思いっきり走れるよ」
バッグの中にいるコロを呼ぶと副社長も座って、バッグの中を覗きこむ。
「由梨の犬、コロっていうの? あ、かわいい顔してるね。コロー、おいで。うちの紫乃と遊んでやってよ」
副社長が手を出して呼ぶとその手を嗅ぐためにかコロが顔を出した。