この愛、スイーツ以上
元気に回っていた紫乃ちゃんもコロが出てくるのを待つように、副社長の横から顔を出す。
恐る恐る出てきたコロは副社長の指の匂いを嗅いでから、紫乃ちゃんに近付く。二匹はお互いに鼻先を近付けて何かを確認している。
紫乃ちゃんがコロから離れて走り出すとコロはそれを追い掛けた。
「紫乃?」
「コロ?」
突然の二匹の動きに驚いた副社長と私はそれぞれ愛犬の名前を呼んでから、顔を見合わせる。
そして、笑い合う。
「あの紫乃を追い掛けるとはコロはすごいな」
「紫乃ちゃんが気に入ってしまったみたいです。なかなか他のワンちゃんと仲良く出来ない子なので、珍しいんですけど」
いろんな方向へと逃げるように走り回る紫乃ちゃんをコロは必死で追い掛けている。楽しそうだな。
二匹ともかわいいし。
「コロは豆柴?」
「はい」
「つぶらな瞳がかわいいね」
「そうなんです!あの瞳に見つめられて買わずにはいられませんでした」
私はコロと出会ったときのことを副社長に話す。彼は穏やかな顔で頷きながら、聞いてくれた。
しかし、オフィス外とはいえ、副社長と親しそうに話をしていいのだろうか?
恐る恐る出てきたコロは副社長の指の匂いを嗅いでから、紫乃ちゃんに近付く。二匹はお互いに鼻先を近付けて何かを確認している。
紫乃ちゃんがコロから離れて走り出すとコロはそれを追い掛けた。
「紫乃?」
「コロ?」
突然の二匹の動きに驚いた副社長と私はそれぞれ愛犬の名前を呼んでから、顔を見合わせる。
そして、笑い合う。
「あの紫乃を追い掛けるとはコロはすごいな」
「紫乃ちゃんが気に入ってしまったみたいです。なかなか他のワンちゃんと仲良く出来ない子なので、珍しいんですけど」
いろんな方向へと逃げるように走り回る紫乃ちゃんをコロは必死で追い掛けている。楽しそうだな。
二匹ともかわいいし。
「コロは豆柴?」
「はい」
「つぶらな瞳がかわいいね」
「そうなんです!あの瞳に見つめられて買わずにはいられませんでした」
私はコロと出会ったときのことを副社長に話す。彼は穏やかな顔で頷きながら、聞いてくれた。
しかし、オフィス外とはいえ、副社長と親しそうに話をしていいのだろうか?