この愛、スイーツ以上
声を掛けてきたのは大平賢人(おおひらけんと)さんで入社時からいろいろと教えてくれる優しくて明るい先輩だ。
私はこの大平さんに憧れている。
大平さんは平凡な顔立ちではあるが、笑顔がとても素敵でその笑顔を見るたびに癒されている。
今日も優しく微笑んでくれるから、朝からの疲れが飛びそうだ。
でも、副社長の笑顔も良かったな。滅多に見ることが出来ないものを見れたのは災難の中の貴重な収穫。
一般社員の私が副社長と関わることはもうないだろうけれど。あの笑顔をまた見たいと思ってしまう。
仕事終了後、昼休みに予約した美容院へ行こうとオフィスを出ると、前から副社長と安田さんが歩いてきた。
外出していて、帰社するところのようだ。足を止めて、お辞儀をする。
「お疲れさまです。お先に失礼します」
「吉川さん、お疲れさまです。気を付けて帰ってくださいね」
安田さんは優しく微笑んでくれたが、副社長はなぜか驚いた顔をしている。どこか私の顔は変だろうか?
「本当によく似てる。その尻尾」
「尻尾ですか?」
私はこの大平さんに憧れている。
大平さんは平凡な顔立ちではあるが、笑顔がとても素敵でその笑顔を見るたびに癒されている。
今日も優しく微笑んでくれるから、朝からの疲れが飛びそうだ。
でも、副社長の笑顔も良かったな。滅多に見ることが出来ないものを見れたのは災難の中の貴重な収穫。
一般社員の私が副社長と関わることはもうないだろうけれど。あの笑顔をまた見たいと思ってしまう。
仕事終了後、昼休みに予約した美容院へ行こうとオフィスを出ると、前から副社長と安田さんが歩いてきた。
外出していて、帰社するところのようだ。足を止めて、お辞儀をする。
「お疲れさまです。お先に失礼します」
「吉川さん、お疲れさまです。気を付けて帰ってくださいね」
安田さんは優しく微笑んでくれたが、副社長はなぜか驚いた顔をしている。どこか私の顔は変だろうか?
「本当によく似てる。その尻尾」
「尻尾ですか?」