俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
******
真っ赤な包みから出てきたものは、十年前に予想していた通り、マフラーだった。
深いエンジ色の、落ち着いた色合い。どうしてこの色なのだろうと頭を巡らせてみると、その当時、部活動で同じ色のユニフォームを着ていたことを思い出した。
彼女にとって俺のイメージカラーだったのかもしれない。
「そ、それ、私が昔使ってたマフラーで! もうボロボロだから捨てようと思ってたの!」
わたわたと彼女が俺の手からマフラーを奪い返す。ボロボロ――確かに市販のものにしては編み目がお粗末すぎる。
莉依にひったくられる直前に、マフラーの端に『T』の文字が編み込まれていることに気づいた。
「手作り……?」
俺の呟きに、莉依の顔が真っ赤に染まる。
「か、家庭科の授業で、作らされたの!」
「その『T』は?」
「こ、これは……模様がなんにもないと寂しいでしょ?」
一生懸命、小さな背中にマフラーを隠しているけれど、もう遅い。思わずぷっと笑いがこぼれた。
真っ赤な包みから出てきたものは、十年前に予想していた通り、マフラーだった。
深いエンジ色の、落ち着いた色合い。どうしてこの色なのだろうと頭を巡らせてみると、その当時、部活動で同じ色のユニフォームを着ていたことを思い出した。
彼女にとって俺のイメージカラーだったのかもしれない。
「そ、それ、私が昔使ってたマフラーで! もうボロボロだから捨てようと思ってたの!」
わたわたと彼女が俺の手からマフラーを奪い返す。ボロボロ――確かに市販のものにしては編み目がお粗末すぎる。
莉依にひったくられる直前に、マフラーの端に『T』の文字が編み込まれていることに気づいた。
「手作り……?」
俺の呟きに、莉依の顔が真っ赤に染まる。
「か、家庭科の授業で、作らされたの!」
「その『T』は?」
「こ、これは……模様がなんにもないと寂しいでしょ?」
一生懸命、小さな背中にマフラーを隠しているけれど、もう遅い。思わずぷっと笑いがこぼれた。