俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
嬉しさも、戸惑いも、不安も、正と負の感情がマーブルに混ざり合い止めどなくあふれてくる。
口を両手で覆い、やたら熱くなってしまった吐息を感じながら、自分を落ち着かせようと必死に深呼吸した。

この三日間、大河は私を女性としてみてくれていたのだろうか。
触れたいと――感じていてくれたのだろうか。

私もきっと同じだ。大河を男性として意識していたから、近づかれる度、触れられる度、ドキドキとして止まらなかった。

私はきっと、大河が好きなんだ。

この感情から、愛おしさから、逃れようのない事実が私の身体にのしかかってくる。

大河も私のこと、好きでいてくれている……?

疑心暗鬼になってしまうのは、『好き』という一言をはっきり聞いていないからだろう。
言わせなかったのは、私自身だけれど。

わかりやすい優しさよりも、情熱的な態度よりも、すべての不安を払拭するような単純明快なその一言を。
いつかの、ご褒美の日に――。

祈るようにぎゅっと目を瞑り、この身体の火照りが静まってくれるのを待つ。
けれどなかなか平静には戻れなくて、勉強しなければと思いながらも、テーブルに向かうことができなかった。
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