俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
「……んっ……」
「……莉依……」
大河の唇が口もとで妖艶に動き、触れては離れ、幾度となく求めてきては優しく絡まる。
頬に触れるもう一方の手が私の頭を力強く押し上げて、もっともっとというふうに手繰り寄せた。
こんなに情熱的に求められたのは生まれて初めてで、そしてなにより相手が大河だという事実が信じられなくて、これは夢の中なのではないかと疑ってしまう。
あまりの驚きに膝の力が抜け、壁を滑るように崩れ落ちてしまったけれど、大河はそんなふらふらな私をも離してはくれない。自分も膝をつき、その唇に追いすがる。
やがて唇が離れると、目の前にあるのはいつものいたずらっぽい無邪気な一面ではなく、大人の顔をした大河。
「……迷惑だったか?」
彼が呟く。声すら発することができずに、ただ大きく首を横に振って問いかけに応えると、彼はわずかに安堵の表情を浮かべた。
「今までずっと押し殺してきたけど……」
大河は私の身体をきゅっと抱きしめながら耳もとで囁く。
「これからはもう、遠慮なんかしないからな」
力強い抱擁に、心も身体もすべて大河に奪われて、思い知らされてしまう。
私は――大河のことが大好きだったのだと。
本当はずっとこうしてほしかった。恭子さんではなく、私のことを見てほしい。
大河は私を抱く手を緩めると、わずかに朱く染まった頬で言う。
「続きは、家に帰ってから」
それだけ言い残して大河は試着室を出ていく。
扉を閉じられて、ひとりきりになった個室で。
しばらくの間、私はなにも考えることができずに、呆然とへたりこんでしまった。
「……莉依……」
大河の唇が口もとで妖艶に動き、触れては離れ、幾度となく求めてきては優しく絡まる。
頬に触れるもう一方の手が私の頭を力強く押し上げて、もっともっとというふうに手繰り寄せた。
こんなに情熱的に求められたのは生まれて初めてで、そしてなにより相手が大河だという事実が信じられなくて、これは夢の中なのではないかと疑ってしまう。
あまりの驚きに膝の力が抜け、壁を滑るように崩れ落ちてしまったけれど、大河はそんなふらふらな私をも離してはくれない。自分も膝をつき、その唇に追いすがる。
やがて唇が離れると、目の前にあるのはいつものいたずらっぽい無邪気な一面ではなく、大人の顔をした大河。
「……迷惑だったか?」
彼が呟く。声すら発することができずに、ただ大きく首を横に振って問いかけに応えると、彼はわずかに安堵の表情を浮かべた。
「今までずっと押し殺してきたけど……」
大河は私の身体をきゅっと抱きしめながら耳もとで囁く。
「これからはもう、遠慮なんかしないからな」
力強い抱擁に、心も身体もすべて大河に奪われて、思い知らされてしまう。
私は――大河のことが大好きだったのだと。
本当はずっとこうしてほしかった。恭子さんではなく、私のことを見てほしい。
大河は私を抱く手を緩めると、わずかに朱く染まった頬で言う。
「続きは、家に帰ってから」
それだけ言い残して大河は試着室を出ていく。
扉を閉じられて、ひとりきりになった個室で。
しばらくの間、私はなにも考えることができずに、呆然とへたりこんでしまった。