俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
「前第二秘書には、数日の間、あなたへの引き継ぎを行ってもらいます。もちろん、彼女にも新しい仕事がありますので、百パーセントこちらの仕事をお願いするわけではありませんが……のちほどご紹介します」
「……わかりました」
「それから、しばらく社長には話しかけないでください」
大河からも言われた台詞だ。『――俺に話しかけるな――』第一秘書を差し置いて前に出てはいけないのだろうか。
「それがこの会社の慣習なんでしょうか」
「いえ」
篠原さんはゆっくりと首を振り、私へ憂慮の目を向けた。
「あなたのためを思って言っています」
「え……?」
そのとき、複数の足音が外から近づいてきて、この部屋の前で止まった。
両開きのクラシックな木製扉が開け放たれて、まず目に入ってきたのは恭子さん。
洗練されたスーツ姿、品よく施されたメイク、肩までのサラサラの黒髪を耳にかけ、耳たぶには一粒ダイヤのピアスが光っていた。
思った通りの、知的でしなやかな装い。
彼女は淑やかな所作で扉を抑えると、そのうしろの人物に先を譲った。大河だ。
朝見たスーツ姿そのままなのに、オフィスで見る彼にはこの大企業を束ねる長たる風格が漂っていた。
他を寄せつけない圧倒的な存在感が、肌にびりびりと伝わってくる。
これが、社長としての大河なの……?
「……わかりました」
「それから、しばらく社長には話しかけないでください」
大河からも言われた台詞だ。『――俺に話しかけるな――』第一秘書を差し置いて前に出てはいけないのだろうか。
「それがこの会社の慣習なんでしょうか」
「いえ」
篠原さんはゆっくりと首を振り、私へ憂慮の目を向けた。
「あなたのためを思って言っています」
「え……?」
そのとき、複数の足音が外から近づいてきて、この部屋の前で止まった。
両開きのクラシックな木製扉が開け放たれて、まず目に入ってきたのは恭子さん。
洗練されたスーツ姿、品よく施されたメイク、肩までのサラサラの黒髪を耳にかけ、耳たぶには一粒ダイヤのピアスが光っていた。
思った通りの、知的でしなやかな装い。
彼女は淑やかな所作で扉を抑えると、そのうしろの人物に先を譲った。大河だ。
朝見たスーツ姿そのままなのに、オフィスで見る彼にはこの大企業を束ねる長たる風格が漂っていた。
他を寄せつけない圧倒的な存在感が、肌にびりびりと伝わってくる。
これが、社長としての大河なの……?