白い虎と蝶 ~絆~
「このまま走ってバイク乗ってくぞ!送ってってやる」
「え?でも……」
「俺のせいで遅刻しそうなんだから当たり前だろ?それに、あっちの"街"に入っちゃいけねぇーわけじゃねぇんだ」
サボるとか言うと思ったけど……意外と真面目なんだ。
かなめの背中をじーっと見つめながら、走る。
手を握られてるから自然とかなめと同じペースになる。
は、はやい……。
それなりに長距離は特に得意なのに比べものにならないほど早かった。
久しぶりに男子と話すし、触れられるし……。
これから喧嘩するんだもんね。
あんまり仲良くしないようにしよ……。
はぁ……あんなイケメンをこれから私は殴ることになるなんて、神様からバチが当たりませんように……!
そんなことを思いながら私は学校までの道をかなめから渡されたヘルメットを被って、背中に抱きついていた。
私はドキドキが止まらない心臓の音がどうかかなめに聞こえてませんようにと祈りながら、バイクの風を感じながら目を閉じた。