白い虎と蝶 ~絆~


嫌々ながら、秀登の方に向かって歩く。



席は一番後ろの一番窓側。



私は秀登の左側。



挨拶したくない。



こんなやつの顔、見たくもない。



「…………」



「…………」



秀登は驚いた顔をする。



でもそれは一瞬で、すぐにただ冷たい目線だけを送られた。



なに?



そのまま秀登は気にせず外を向く。



警戒心MAXってやつ?



そっちの方がやりやすいからいいけど。



そんなことを思いながら先生の話を肘をつきながら右から左に流す。



後でかなめにはお礼言わないと。



でも、連絡先とか知らないし朝会ったのも、たまたまだろうし……。



いつ、言えるかな。



そんなことを考えてるといつの間にか終わっていた。



チャイムが鳴った瞬間、秀登は席を立ち教室から姿を消した。



私は教室にいたくなくて屋上へ向かう。



この時期に転校してきたのが珍しいのか、話しかけようとしてきた人達がいた。



でも、席を立ってどこかに行く様子だったからなのか話しかけては来なかった。



それで冒頭にいたる、という訳だ。

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