白い虎と蝶 ~絆~
見た目は別人になってるはず。
「秀登、あの人は?」
「いつも通りサボりだろ?」
「あそこにいるかな♪」
あの人?
ま、まさか……ね?
なんとなくだけど、どこかに連れてかれる気がするのでここから逃げようかな。
嫌な予感がすごいするし。
「……………」
バックを持って無言で立ち上がる。
「俺でも、断るのか?まな」
!?
ほ、んと嫌な予感だけは、よく当たる。
「……………」
そこにいたのは青龍の総長だった人。
名前は、九条朱雀(くじょう すざく)。
私は朱雀を見ずに歩く。
気安く名前を呼ばないでもらいたい。
「まな」も本名じゃないんだけど。
小声で秀登と修司の2人がなんで知ってるんだろ……。当たり前だろ?なんて言ってる。
屋上の扉に寄りかかってこちらを見てる朱雀は、私に恐怖を植え付けた張本人。
それに、あの人を………。
ううん。
今は思い出さなくていいことだ。
それにしてもこの人に対して嫌悪と恐怖しか湧いてこなかった。