白い虎と蝶 ~絆~
それにはほっとした。
この人には初めてあった時から警戒してて、何年経っても懐いたりはしなかった。
ほかの女達は朱雀にすぐ懐いたりしてるけど、私は騙されない。
朱雀を警戒して懐かなかったのは今まで私ぐらいしか見たことがなかった。
だからかな?
よく私だって気づいたものだ。
髪の毛の色も長さも目の色だって違うのに。
とりあえず、知らんぷりしておく。
媚とか売っといた方がバレなかったかな?
「また、やられたいか?次は、隆かな?」
横を通り過ぎようとした時、私にしか聞こえないような声で朱雀が言う。
っ!!
平常心。平常心。
私はあの頃とは違う。
私は朱雀をきつく睨む。
あの人たちに手を出すようなら今すぐここで…………いや、約束を守るためにも今は我慢しなきゃ。
いずれこの人たちには隆さんたちと一緒に私に信用できる仲間ができた時、潰すんだから。
「…………」
朱雀を自分の目に入れたことはなかったから初めてちゃんと見る。
心底、濁った目をしてる。
今も、昔も変わってない。
今まで朱雀見ることのなかった私に驚いて目を丸くしている。
だけど、次にはニタっと笑う。