幼なじみの溺愛が危険すぎる。 〜中学時代〜
もしかしたら、まだおばさんのところにいるのかな?


少し悩んで、玲音を探しに病院まで来てしまった。


けれど、とっくに面会時間は終わっていて、
自動ドアの向こう側に見える外来受付はライトを落として真っ暗。


「玲音、どこにいるんだろう…」


薄暗い空からはチラチラと白い雪が降り始めた。

どうりで寒いと思った。


玲音、あったかい格好してるといいけど……。


病院からマンションへと向かうバスのなかで、
玲音の行きそうなところを考えてみる。


バスを降りて、玲音とよくふたりで遊んでいた公園に向かった。



公園に向かって歩いていくと、

雪がうっすらとつもり始めた公園のベンチに、


1人で佇む玲音の姿があった。


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