chocolate mint
「……ウェイターの仕事って、色々と大変なんだね」


固くなっていた香織ちゃんの表情も、声も、段々と解れていくのが分かった。



顔だけは笑顔を浮かべていたけれど、僕は心の中で、ほっと安堵の息を吐いていた。



「香織ちゃんだって子ども達の前に立って勉強教えるだけが仕事じゃないでしょ?それと一緒だよ」



「僕の仕事はね、お客様が来ないと成り立たないから自分の事よりもどうしたってお客様を優先するし、休みだって自分の都合ではなかなか取れない。 けどね……大切な人が辛い思いをしていたり、苦しんでる時は別だよ。今日みたいに何がなんでも絶対に駆けつけるし、側に居て支えたいって……いつも思ってる」



「でも僕にとっては仕事もかけがえのないものだから、どっちも大切なんだ。だから、これ以上『中途半端』な事はしないよ。絶対にね」


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