完璧幼馴染の仮面が崩れるとき
私がふと振り返ると、少し離れた席、こちらを不安そうに眺めている耀とぱっちり目が合った
「えっ!?」
「待ち合わせ場所から、ちょこちょこ着いてきてたよ。
かなりカッコいいから、オーラが消せてないし、かなり目立ったよ」
秋月さんは、そう言ってはははと笑った
「ほら、行っておいで?
これで安心したよ。お幸せにね」
そう言って秋月さんは伝票をすっと取って私に耀の所へ行くように促した
そして私は耀の元に向かった。
バツの悪そうに顔を背ける耀に
「どうしたの??」
と私が聞くと、
「らしくねぇけど、すげー不安だった。
もし茉莉花の気持ちが変わったらどーしようとか、結婚がなしになったらどーしようとかしょーもないこと考えてた。」