悪役令嬢の華麗なる王宮物語~ヤられる前にヤるのが仁義です~
なぜだか落ち着かない気持ちになり目を逸らしたら、「着替えてくるよ」と彼はひとりで、建物の方へと歩き出した。
私は小川のそばの、花冠を作った場所まで戻り、草地に腰を下ろす。
日差しは柔らかく、心地よい風が私の長い髪をなびかせていた。
自然の音しか聞こえない、秘密の場所。
静かに凪いだ心で、冠をもうひとつ作ろうかと、赤いポピーに手を伸ばしたら、彼が戻ってきた。
「オリビア」と名を呼ばれて振り向けば、ゆっくりと刻まれていた鼓動が跳ね上がる。
レオン様は上半身に衣服を身につけておらず、裸だったのだ。
小さな叫び声をあげた私が両手で顔を覆ったら、彼は苦笑する。
「ごめん。着替えがなかったんだ」
建物の中に着替え一式が置いてあるそうだが、確認をせずに数年間しまいっぱなしにしていたため、カビが生えていたり、ネズミにかじられたりして、着られる状態ではなかったということだ。
「失礼な格好で悪いけど、濡れた服が乾くまで裸でいさせて。乾く前に夕暮れになって、迎えが来そうだけどね」
困ったように話す彼の言葉に、仕方ないことだと納得して頷いた。
それでも幼い頃の弟たち以外で、男性の裸を見たのは初めてのことなので、どうしても恥ずかしく思ってしまう。
目の遣り場に困るわ……。
私は小川のそばの、花冠を作った場所まで戻り、草地に腰を下ろす。
日差しは柔らかく、心地よい風が私の長い髪をなびかせていた。
自然の音しか聞こえない、秘密の場所。
静かに凪いだ心で、冠をもうひとつ作ろうかと、赤いポピーに手を伸ばしたら、彼が戻ってきた。
「オリビア」と名を呼ばれて振り向けば、ゆっくりと刻まれていた鼓動が跳ね上がる。
レオン様は上半身に衣服を身につけておらず、裸だったのだ。
小さな叫び声をあげた私が両手で顔を覆ったら、彼は苦笑する。
「ごめん。着替えがなかったんだ」
建物の中に着替え一式が置いてあるそうだが、確認をせずに数年間しまいっぱなしにしていたため、カビが生えていたり、ネズミにかじられたりして、着られる状態ではなかったということだ。
「失礼な格好で悪いけど、濡れた服が乾くまで裸でいさせて。乾く前に夕暮れになって、迎えが来そうだけどね」
困ったように話す彼の言葉に、仕方ないことだと納得して頷いた。
それでも幼い頃の弟たち以外で、男性の裸を見たのは初めてのことなので、どうしても恥ずかしく思ってしまう。
目の遣り場に困るわ……。