悪役令嬢の華麗なる王宮物語~ヤられる前にヤるのが仁義です~
ただの武器庫にしか見えないこの部屋のドアに、特殊な鍵を設けた理由がわからないし、王妃の秘密が潜んでいるとも思えない。
ぐるりと辺りを見回して、首を傾げるしかない私に、レオン様はこんな説明をしてくれた。
「最初はここから王族のための秘密の逃げ道を作る予定だったそうだよ。今は亡き先代の国王から聞いたことがある。けれども予想より岩盤が固くて掘り進めるのを断念し、西側に作り直したんだ」
ということは、もし秘密の脱出路を作るのに地面が適していたなら、この部屋はこんなふうに殺風景な場所ではなく、豪華に内装を整えられていたのだろう。
鍵だけが特殊で凝ったデザインなのは、掘り進める前に、先にドアに取り付けられてしまったからなのかもしれない。
レオン様は小部屋内を点検するように、注意深く見て回っている。
私も錆びた剣や埃を被った鎧の頭を手に取って、なにかおかしな点がないかと調べていた。
しかし、どれだけ見ても、やはり王妃の秘密に繋がりそうなものはない。
空振りだったと残念に思いながら振り向けば、レオン様が壁に掛けられていた古びた盾を両手で掴み、外そうとしているところだった。
「レオン様、まだ右手が完治しておりませんのに!」
ぐるりと辺りを見回して、首を傾げるしかない私に、レオン様はこんな説明をしてくれた。
「最初はここから王族のための秘密の逃げ道を作る予定だったそうだよ。今は亡き先代の国王から聞いたことがある。けれども予想より岩盤が固くて掘り進めるのを断念し、西側に作り直したんだ」
ということは、もし秘密の脱出路を作るのに地面が適していたなら、この部屋はこんなふうに殺風景な場所ではなく、豪華に内装を整えられていたのだろう。
鍵だけが特殊で凝ったデザインなのは、掘り進める前に、先にドアに取り付けられてしまったからなのかもしれない。
レオン様は小部屋内を点検するように、注意深く見て回っている。
私も錆びた剣や埃を被った鎧の頭を手に取って、なにかおかしな点がないかと調べていた。
しかし、どれだけ見ても、やはり王妃の秘密に繋がりそうなものはない。
空振りだったと残念に思いながら振り向けば、レオン様が壁に掛けられていた古びた盾を両手で掴み、外そうとしているところだった。
「レオン様、まだ右手が完治しておりませんのに!」