悪役令嬢の華麗なる王宮物語~ヤられる前にヤるのが仁義です~
内鍵を回してそのドアを開ければ、薄暗い廊下に出る。
「ここは、どこでしょう……?」
声を潜めてレオン様に尋ねてみたけれど、周囲に人の気配はない。
ワインレッドの絨毯の敷かれた廊下はなかなかの豪華な作りで、ピンクと白と金色で装飾された柱やドアが女性的な印象だ。
おそらくここは地下一階なのだろう。
窓はなく、奥に見える階段だけが地上からの光を浴びていた。
私の問いかけに彼は、「穴の延びていた方角と距離を考えれば、母上の離宮だと思う」と、声を潜めずに答えた。
王妃専用の離宮は、城壁内の北東に位置し、周囲を木立に囲まれた中にひっそりと建っている。
地上二階建てでこじんまりとした可愛らしい外観をしているが、私は足を踏み入れたことはなく、侍女勤めをするようになってから王妃が立ち入る姿も見たことはない。
「ここは使われていないはずなんだよ。年に数回、掃除のために使用人が入るくらいだ」と周囲を見回しながらレオン様は言う。
彼が幼い頃までは王妃はこの離宮を好み、多くの時間を過ごしていたそうだけど、飽きてしまったのか、十数年間使っていないはずだと彼は説明してくれた。
「ここは、どこでしょう……?」
声を潜めてレオン様に尋ねてみたけれど、周囲に人の気配はない。
ワインレッドの絨毯の敷かれた廊下はなかなかの豪華な作りで、ピンクと白と金色で装飾された柱やドアが女性的な印象だ。
おそらくここは地下一階なのだろう。
窓はなく、奥に見える階段だけが地上からの光を浴びていた。
私の問いかけに彼は、「穴の延びていた方角と距離を考えれば、母上の離宮だと思う」と、声を潜めずに答えた。
王妃専用の離宮は、城壁内の北東に位置し、周囲を木立に囲まれた中にひっそりと建っている。
地上二階建てでこじんまりとした可愛らしい外観をしているが、私は足を踏み入れたことはなく、侍女勤めをするようになってから王妃が立ち入る姿も見たことはない。
「ここは使われていないはずなんだよ。年に数回、掃除のために使用人が入るくらいだ」と周囲を見回しながらレオン様は言う。
彼が幼い頃までは王妃はこの離宮を好み、多くの時間を過ごしていたそうだけど、飽きてしまったのか、十数年間使っていないはずだと彼は説明してくれた。