悪役令嬢の華麗なる王宮物語~ヤられる前にヤるのが仁義です~
「ああ、まったくオリビアは、なんて可愛らしい反応をするんだ。普段はどこか冷めているような顔をする君が、そんなふうに目を輝かせてくれたら、今すぐに食べてしまいたくなる。苦しいな……。我慢も限界に近いよ」


ど、どうしたらいいの……。

我慢しなくていいとは言ってあげられない。

白い花嫁衣装は無垢である証。結婚前に純潔を散らされるわけにいかないのだ。

それに、その時を迎えるには心の準備が必要で、私にはまだこの恥ずかしさを打ち消すだけの覚悟ができていない。


顔が火傷しそうなほどに熱く火照る中、動揺を隠せない私は、彼の胸をそっと押して抱擁を解く。

「あの、どうか婚礼までお待ちください……」と目を逸らして答えるのが精一杯だった。


こんなことをしている場合ではないと、自分を戒めるのは今日何度目か。

気持ちを落ち着かせようとドアノブを回し、扉を必要以上に勢いよく開け放つ。

しかし、最後の部屋に数歩足を踏み入れたら、逆に心が大きく乱されることになった。


「これは……どういうこと!?」


私の隣ではレオン様が同じように驚きの中で、息をのんでいる。


この部屋はおそらく王妃の寝室であろう。

天蓋付きの大きなベッドが奥にあり、手前にはロココ調の可愛らしいテーブルセットが置かれている。

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