悪役令嬢の華麗なる王宮物語~ヤられる前にヤるのが仁義です~
わかったことの二つ目は、東棟の尖塔と離宮が秘密の通路で繋がっていた理由だ。
王妃はベイルと密会するために、この離宮を建てさせた。
穴のようなあの通路は、ベイルがひとりで数カ月かけて掘ったものだそうだ。
誰にも勘付かれずに、地上から頻繁に離宮に出入りするのは難しい。
東の尖塔の地下のあの部屋は都合がよかった。
兵舎と地下で繋がっているので、兵士が行き来するのはおかしくはないし、不用になった武具のゴミ捨て場のようにしか使われていない部屋なので、穴の入口に気づかれる可能性は低く、埋め直された穴を掘り返すのは、新たな道を作るよりは楽だったのだ。
そして最後の三つ目は、ベイルがレオン様を斬りつけた理由。
逢瀬を重ねていた間に、王妃が子を身ごもった。
国王の子であってほしいというふたりの願いも虚しく、生まれた子はベイルの特徴を受け継いでおり、それからのふたりはいつ不貞が暴かれるやもしれぬ恐怖の中で過ごさねばならなかった。
王太子として育つ子供は、成長するにつれ、ますますベイルに似てきてしまう。
きっと身長が追いつき、骨格が大人のものに近づけば、本当の父親が誰であるかはわかってしまうことだろう。
そうなれば、国王を欺いた王妃は絞首刑とされてしまう。
愛する女性を守りたいと思いつめたベイルは、王太子の剣の指導役に志願する。
そしてあの日、気が触れたふりをして、実の息子を亡き者にしようとした。
自分の首が跳ねられることは覚悟の上で、王妃を守るためだけに……。
王妃はベイルと密会するために、この離宮を建てさせた。
穴のようなあの通路は、ベイルがひとりで数カ月かけて掘ったものだそうだ。
誰にも勘付かれずに、地上から頻繁に離宮に出入りするのは難しい。
東の尖塔の地下のあの部屋は都合がよかった。
兵舎と地下で繋がっているので、兵士が行き来するのはおかしくはないし、不用になった武具のゴミ捨て場のようにしか使われていない部屋なので、穴の入口に気づかれる可能性は低く、埋め直された穴を掘り返すのは、新たな道を作るよりは楽だったのだ。
そして最後の三つ目は、ベイルがレオン様を斬りつけた理由。
逢瀬を重ねていた間に、王妃が子を身ごもった。
国王の子であってほしいというふたりの願いも虚しく、生まれた子はベイルの特徴を受け継いでおり、それからのふたりはいつ不貞が暴かれるやもしれぬ恐怖の中で過ごさねばならなかった。
王太子として育つ子供は、成長するにつれ、ますますベイルに似てきてしまう。
きっと身長が追いつき、骨格が大人のものに近づけば、本当の父親が誰であるかはわかってしまうことだろう。
そうなれば、国王を欺いた王妃は絞首刑とされてしまう。
愛する女性を守りたいと思いつめたベイルは、王太子の剣の指導役に志願する。
そしてあの日、気が触れたふりをして、実の息子を亡き者にしようとした。
自分の首が跳ねられることは覚悟の上で、王妃を守るためだけに……。