イジワル外科医の熱愛ロマンス
「雫には話したけど、コイツ、再婚約から二日経ってもこの調子で、俺も困ってるんです」
その日のお昼休憩の時間。
私は、祐と木山先生、そして美奈ちゃんの四人で、混雑のピークを超えて空いている大学学食でテーブルを囲んだ。
吹き抜けになっているアトリウム。
太陽に近い上のフロアの窓から、五月晴れの爽やかでちょっと鋭い日光が挿し込み、人工の照明が必要ないほど明るく暖かい。
「いや、宝生先生。そりゃあ驚くでしょう。本郷さんの反応は、普通に考えてまともなものかと」
木山先生が定食のトレーから味噌汁のお椀を手に取り、底に沈んだ味噌を掻き回しながら苦笑した。
「そうですよ! だって、私たちが雫さんから話を聞いたのは先週のことで。その時は雫さん、まだ『初恋をやり直す』なんて、二十八歳の女の正気とは思えないことを言ってて!」
美奈ちゃんも、チキングラタンをフォークに掬い、フーフーと息を吹きかける途中で口を挟んだ。
けれど祐は動じることなく、フフッと不敵に微笑む。
「はたから見ればスピード再婚約かもしれませんが、二年前、婚約解消に応じた時に、俺は彼女のご両親に条件を挙げてました。その約束があったから、全然急でもないんですよ」
その日のお昼休憩の時間。
私は、祐と木山先生、そして美奈ちゃんの四人で、混雑のピークを超えて空いている大学学食でテーブルを囲んだ。
吹き抜けになっているアトリウム。
太陽に近い上のフロアの窓から、五月晴れの爽やかでちょっと鋭い日光が挿し込み、人工の照明が必要ないほど明るく暖かい。
「いや、宝生先生。そりゃあ驚くでしょう。本郷さんの反応は、普通に考えてまともなものかと」
木山先生が定食のトレーから味噌汁のお椀を手に取り、底に沈んだ味噌を掻き回しながら苦笑した。
「そうですよ! だって、私たちが雫さんから話を聞いたのは先週のことで。その時は雫さん、まだ『初恋をやり直す』なんて、二十八歳の女の正気とは思えないことを言ってて!」
美奈ちゃんも、チキングラタンをフォークに掬い、フーフーと息を吹きかける途中で口を挟んだ。
けれど祐は動じることなく、フフッと不敵に微笑む。
「はたから見ればスピード再婚約かもしれませんが、二年前、婚約解消に応じた時に、俺は彼女のご両親に条件を挙げてました。その約束があったから、全然急でもないんですよ」