虹色キャンバス
昼を過ぎたあたりから、5階にあるデッサン専用のアトリエに生徒が集まり始めた。

いつも使っている油画用の部屋とは大きさが違う。

天井は6階部分まで吹き抜けになっていて、広さも教室3個分はあった。

モデルが立つお立ち台を中心に扇型に椅子とイーゼルが置かれていた。


その中で僕は真木の姿を探した。


真木綾乃(まき あやの)

デザイン科


僕がクラスの中で一番好きな子だ。

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